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信 徒 省

公文書番号

: 1140/08/AIC-110

 

教 令

 

 新求道共同体の道は、

1964 年に、マドリッド郊外のパロメラス高地のスラ 

ム街に住む人々の間で始まった。フランシスコ ホセ(キコ)

ゴメス

ルグェヨ氏と、カルメン エルナンデス氏は、彼らが生活をともにしたそこ

の貧しい 人々の求めに応じて、イエス キリストの福音を彼らに告げはじ

めた。このケリグマは、時間の経過の中で、神のことば、典礼、共同体の三
本柱の上に建てら れ、人々を兄弟的交わりと成熟した信仰へ導くことを目
的とする総合的な教理教育として具現された。

 

 このキリスト教信仰入門の新しい道程は、第二バチカン公会議によって呼
び覚 まされた刷新から生まれたものである。当時マドリッドの大司教だっ
たカシミロ モルチロ閣下はそれに強い関心を抱き、彼は求めに応じて小教

区へその道をも たらすようにと創始者らを励ました。このようにして、道
は次第にマドリッド大司教区とスペイン各地の他の教区に広まっていったの
である。

 

1968 年には新求道共同体の道の創始者たちはローマにたどり着き、ボルゲッ 
ト ラティノ地域に定着した。当時ローマ市とその管轄区の教皇総代理であ

った枢機卿アンジェロ デラックア猊下の同意のもと、カナダの聖殉教者教

会で最初 のカテケージスが始まった。この時を境に、道は全世界に次第に
広まっていくこととなった。

 

新求道共同体の道は、カトリックの信仰養成の道程であって、「キリスト教
入信と信仰の継続(生涯)養成の一つの方式として司教に提供されるもの」
である(規約第

1 条2項)。なお、この道には公的法人格が与えられている

2004 年 10 月 28 日付け信徒省教令参照)。

 

小教区の中で息づき、年齢も社会的立場も様々な人によって構成された小さ
な共 同体の中で生きられる新求道共同体の道は、創始者らによって提唱さ
れ、規約及びカテキスタチームへの指針書と題された冊子(規約第2条第2
項参照)に含ま れた路線に沿って、具体化されている。新求道共同体の道
は信徒を徐々にイエス キリストとの深い親密さに導き、彼らを教会の中に

おける活発な活動主体とし て育て、主の福音の真の証人にまで鍛え上げる

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ことを究極目的とする。新求道共同体の道は、宣教国においてのみならず、
古いキリスト教的伝統を持ちながら、 残念なことに今日ではすっかり世俗
化されてしまった国々においても、非キリスト者への宣教活動を推進する。
新求道共同体の道は、「成人のキリスト教入信 式」(典礼秘跡省

1972 年 1

6 日)の規定に沿って洗礼を受ける準備をする成人たちのためのキリスト

教入門の手段である。

 

神の僕ヨハネ

パウロ二世は、信徒の中で、家庭の中で、また小教区共同体

の中 で、「今の時代の社会に有効なカトリック養成の道程として現れた」
(AAS 82 [1990] 1513-1515) 新求道共同体の道がもたらした福音的徹底主義と
並外れた宣教熱の豊かな実りと、司祭職と修道生活へ促す召命の豊かさを、
何度も繰り返し、様々な形で強調し た。

 

 教皇ベネディクト十六世は、

2006 年 1 月 12 日に新求道共同体のメンバー 

に向かって、「あなたたちの使徒的活動は教会の指導に完全に合致し、彼ら
が働きに赴く部分教会と一致し、道の創始者たちを通して主が呼び起こされ
たカリス マの豊かさを熟知して、教会の中心に身を置こうとしている」
(ベネディクト十六世の教え

II,1[2006], 58-59)と明言された。

 
 

それゆえ:

 

新求道共同体の道の規約の

5 年間の「暫定的」承認期間の経過に際し(2002

6 月 29 日付け信徒省教令参照)、

 

数多くの司教たちによって証言されたとおり、多くの部分教会において、今

40 年に及ぶ活動によって認められ評価された実績を通して、道が新しい福

音宣教の業に対して引き続き示してきた貴重な貢献を考慮し、

 

新求道共同体の道の国際責任者チームのフランシスコ ホセ

(キコ) ゴメス

アルグェヨ氏と、カルメン エルナンデス氏と、マリオ

ペッツィ神父ら

が、上記の規約の最終承認を強く求めて本省に提出した申請を検討し、

 

規約の草案に対して申し立てられた変更を前向きに承認して、

 

ローマ教皇庁に関する使徒的憲章「パストール ボヌス」の

131 条と 133 条

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1 項並びに 2 項に照らして、信徒省は次のとおり布告する。

 

 

布 告

 

新求道共同体の道の規約の最終承認は本省によってしかるべく認証され、そ
の写 しは本省の公文書庫に収められた。この規約に定める規範は、歩みの
生活の確固たる指針となり、かつまたそれが、部分教会における牧者らにと
っては、新求道 共同体を父性的配慮をもって注意深く見守っていく上での
助けとなるものである。

 
 

バチカンにて、

2008 年 5 月 11 日聖霊降臨の大祝日に、

 
 
 

秘書                   教皇庁信徒評議会議長

ホセ クレメンス             スタニスワフ リュウコ枢機